会社を退職して、希望に燃えて挑戦している新しい仕事なのに、気分が上がらないということありませんか?
インプットしても記憶力が怪しくなっていたり、夜はすぐに眠くなったりしてて、「もう年なんだ」とあきらめそうになるかもしれません。
でも、本当に『もう年だから無理』でしょうか?もし、60歳から世界的に活躍した人がいるとしたら?
こんにちは。札幌でWebの仕事をしている白藤沙織(さおりん)です。
最近、世界最高齢89歳のプログラマー 若宮正子さんの講演会に行く機会がありました。若宮さんは58歳からパソコンを独学で使えるようになり、ゲームアプリを開発し、Apple社のCEOティム・クックさんと対談した経験もある方。今日はその話を共有しますね。
想像を超える89歳のパワーに震える
SNSやブログで仕事を得ようとしても、「年齢が高いから、どうせ無理だよね」といじけてしまうことありませんか?
私は「60歳なのに、まだこんなことやっているの?」とか「若い人のように伸びていかないんじゃないか」と不安になることあります。
でも、若宮正子さんのお話を聞いていると、嘆いてる場合じゃないと思いました。
若宮正子さんは、1935年生まれで今年90歳。
銀行を定年退職されたあと、パソコンを本格的に使い始め、70歳を過ぎてから表計算ソフト「エクセル」を使って色鮮やかな図案を描く「エクセルアート」を考案。
81歳でゲームアプリ「hinadan」を開発され、アップル社のCEO ティム・クックさんから「世界最高例のアプリ開発者」と紹介されたそうです。
平均年齢32.7歳というのが現役プログラマーの世界。80歳を過ぎてアプリ開発をしたってすごくないですか?
最初に聞いたときは、IT業界にいるのが長い私は、信じられない気持ちでいっぱいでした。
講演会に現れた若宮さんは、私の想像をはるかに超えるパワフルな方でした。
札幌講演の前の日は東京で会議に参加、次の日は日光で講演会というスケジュールを聞いただけでも、今年90歳になるおばあちゃんとは思えません。
若宮さんのお話の中で、私は印象に残ったのは次の2つです。
- 高齢者こそ「生成AI」を活用すべき
わからないことは、「70歳でもわかるように教えてください」と指示をして説明してもらう。 - 創造的に生きる
プログラマーという肩書が大事なのではない。新しいものを作り出すことが大事。クリエイティブなものにビジネスを結び付けていく。そのひとつが「エクセルアート」だった。 - 本質を理解する
デンマークで国営郵便サービスの廃止を決定したニュースが流れたように、世界中がデジタル化していく。スマホは操作を覚えるものではなく、人生を豊かにするもの。
NG思考:「どうせ無理」→OK思考:「はい、やります!」
若宮さんのお話を聞いていると、自分の決めたことを実行するのに年齢なんて関係ないし、成功するのに遅すぎることはないと思いました。
再び仕事をしていく、私たちがマネできるポイントは5つです。
- 「はい、やります」の精神 →チャンスが来たら迷わず挑戦する。「はい、やります」の積み重ねで人は成長する。
- 視点の転換→若者に人気のあるものは年寄りには使いにくい。だから、若い人に教わりながら、年寄りが勝てるようなゲームアプリを開発した。
- 若い人たちから学ぶ謙虚さ → 年の上下は関係ない。教わるときは「どうぞ教えてください」と謙虚になる
- 勉強に無駄はない→「90歳でもまだ勉強するの?」と言う人もいるけれど、「しないよりはまし」と前向きに取り組んでいく
- 心身ともに自立する → 老いては子に従わない精神で生きる。若い人たちに助けてもらうことはあっても、自分のことは自分でする。
小さな一歩が未来を変える
年金はまだ先、会社を退職、新しい職を探さねばならない、在宅ワーカーを目指す60歳。
「若宮さんは特別だ」とか、「どうせ無理」とか言っている暇はありませんね。
どんなに小さくてもいいから、一歩前に進んでみましょう。
自分の目標づくり、パソコンやスマホの操作の習得、在宅ワークに必要なスキルの習得、SNSの投稿、仕事探しなど、やれることは山ほどあります。
「仕事がないかも」「もう無理かも」と口にしそうになってもok。今日やるリストを作ってみましょう。
- キーボード入力の練習を10分する
- SNSに1記事投稿してみる
- 職探し用のプロフィールを作る
今日のあなたの一歩が、明日への気持ちを変え、未来を動かす力になります。