活動記録

人生で危機に直面したら、真っ先にすべき3つのこと

自分の想定外の悪いことが起こったとき、
あなたはどんな対応をしますか?

すぐに「何とかする」行動を始めますか?
それとも、「どうしよう」という思いで落ち込んでしまいますか?

私は若いころは、「何とかしなきゃ」とがむしゃらに行動する派でした。
それで、傾いた会社を何とか軌道に乗せることもできました。
でも、今はちょっと違います。

こんにちは。
札幌でWebの仕事をしている白藤沙織(しらふじさおり)、さおりんです。

60歳を迎えたとき、突然の職を失い、途方に暮れた経験があります。そんな私が乗り越えた方法をお伝えします。

【1】正直な気持ちを話す

「解決した自分」と言われても、そう簡単に想像はできませんよね。
「どうしよう、どうしよう」と頭がいっぱいのときに、悠長に「あらっ、うまくいっているじゃない」なんてとても想像できません。

では、どうするかのか。

まず、自分の身に起こっていることを、正確に受け止める必要があります。
そのためには、自分の中で飲み込んでしまわないで、口から出しちゃいましょう。
人に話すことで頭の中も整理でき、事実をそのまま受け取ることができてきます。
そうすると、案外冷静でいられるんですよ。

ただ、話す人は慎重に選ぶこと。
選定基準は次の2つです。

  1. 第三者に相談する
  2. ただ話を聞いてくれる人を探す

第三者に相談する

いくら信頼できる人でも、少しでも問題に関係している人は話に巻き込まれやすいです。
自分の話をしているつもりが、相手の話を聞く羽目になってしまうかもしれません。
また、その人が別の関係者に話してしまうこともあります。
そうなると問題は複雑になっていきます。

ですので、まったく関係ない第三者を選ぶことがお勧めです。
私が真っ先に話をしたのは、本州に住んでいるビジネスコーチと、ときどきお世話になっている占い師です。彼女たちは、人の話を聞くプロで、私の日頃考えていることもある程度知っていてくれる存在です。

びっくりはすることはあっても、巻き込まれることはあまりありません。
そうすると安心して話をすることができます。

私はビジネスコーチングを受けているのと、運勢をみてもらっているのでそうしました。そういう人も少ないと思います。とにかく、会社の問題であったら、会社にはまったくかかわっていない友人とか、家族の問題だったら信頼できるビジネス仲間とかがよいかもしれません。

今はコーチングとか、ヒーリングとか心を整理する講座がオンラインでも受けられるので、ぱっと思いつく人がいなかったら、有料でもプロの方にお願いするのもよい方法と思います。

ただただ話を聞いてくれる人を探す

自分が混乱しているときは、黙って話を聞いてくれそうな人を選びましょう。
人の話を聞いてすぐに何か言いたくなる人、いつのまにか自分の話をする人は避けた方がいいです。
この際、常識的な意見をする人もスルーします。
目的は、自分の頭の中を整理したり、傷ついた心を整理することです。
この段階で、わざわざ他人の意見や感情を聞く必要はまったくないと私は思います。

私は「何も言わないで話を聞いてほしい」と言って、離れた友人に話をしていました。
こういうとき、親や配偶者、親戚など近親者には話さない方がいいなと私は思います。
大切な存在だからこそ、相手の心配も大きくなります。
そうすると、こちらも話を聞かなくてはなりません。

ある程度、気持ちの整理ができ、ときには冷静に自分のことを見られるようになったら、もちろん大切な人たちには問題を話してもよいと思います。

【2】具体的な行動を起こす

気持ちが落ち着いてきたら、今度は問題解決のために具体的に何ができるかを考えます。
そのときは、思いつくだけすべて紙に書き出します。

時間を決めて、思いつく限りのことを書き出してみるとよいでしょう。
そのときには、できる・できないは関係ありません。
とにかく、全部書き出します。

私は書き出すときに、番号を振っておきます。
たとえば、こんな感じです。

  1. ハローワークで求人票を見てくる
  2. 知り合いの社長さんAに相談する
  3. 知り合いの社長さんBに相談する
  4. 定年退職をした先輩の話を聞きに行く
  5. 異業種交流会で情報収集する
  6. 転職サイトを見てみる
  7. 在宅ワークの情報を集める
  8. SNSの投稿数を増やしてみる

もう、問題解決のために思いついたことは何でも紙に書き出します。

そのあとは、自分でできることなのか、誰かに助けてもらう必要があることなのか、分類していきます。

あとは、ひたすら行動する!!

自分でできることは数字の順番にやってみる
助けが必要なことはお願いにいく

とにかく大量に行動です。

助けを借りたいときは、「恥ずかしい」という気持ちはいったん脇において、正直に具体的に何をお願いしたいのか伝えてみましょう。
漠然と「困っているの」と言われると、相手もどうしたらいいかわからないことがあります。
「話を聞いてほしい」「具体的なアドバイスがほしい」「手伝ってほしい」など、自分が助けてほしいことをある程度考えておくと、相手も聞きやすくなるし、アイディアも出しやすくなります。
ときには、断られることもあるかもしれまれせん。
相手にも都合がありますから、あまり気にしないことです。
それよりも、行動です!

助けてもらうのは悪いと感じるかもしれません。
でも、誰かの役に立つことをするのは、相手によっては喜びも感じることだったりします。
いつか自分もお役に立てる時がくると信じて、素直に相手の心遣いに感謝してみましょう。

そして、自分のために行動できる自分はすごい!!(笑)

【3】こんなことをしている場合じゃないことをする

たとえ大問題が発生していても、24時間ずっと辛いということはまずありません。

何も考えていない時間、クスって笑っている時間もあることに気づいてください。
「ある」って気づくのが大事です。

そして、気持ちが落ち着いているこの時間にこそ、「理想の自分なら何をしているのか」を考えるチャンスです。

たぶん、理想の自分なら暗い顔はしていないし、好きなことをたくさんしているはずです。

ということは、ちょっと苦しい時でもちょっと笑ってみるとか、自分が好きなことをたくさんするといいのです。それで、心が整っていきます。

私は、歌を歌ったり、ダンスをしたりするのが大好きです。
職がなくなることがわかって何をしたらいいかわからなかった頃、朝起きたらすぐに歌っていました。
自分を勇気づけるために歌ったのですが、これが案外よかったです。
歌は深い呼吸が必要なので、呼吸を整える意味でもよかったようです。

また、ダンスも効果的でした。
人間は、一度に3つ以上のことをしようとすると、頭の中は「無」になるそうです。
音楽を聴きながら、手と足をバラバラに動かすダンスは、「無」になるにはうってつけの作業。踊っているとネガティブに傾いた感情が、ニュートラルに戻っていくと感じていました。

もちろん、一度歌ったから、踊ったからといって、すべてが解決するわけではありません。
でも、ネガティブな状態で問題を解決しようとするよりも、いったん気分をリセットした後の方が、解決のスピードも結果も違うと思います。

「こんなことをしている場合じゃない」ことは、実は自分にとって「緊急度は低いけれど、重要なこと」なんですよ。
これは、スティーブン・コーヴィーの「7つの習慣」でいうと「第二領域」にあたるもの。
人生の中で最優先すべきことと言われています。
※7つの習慣の話は、また改めてしますね。

半信半疑ではありましたが、歌ったり踊ったりする時間を、あえてたっぷりすることで、暗くなりすぎずに過ごすことができました。
心が好きなことで満足しているので、次の生活の糧を得る準備もできたと思います。
※ いま、このブログを書けているのも、いい情報をキャッチして実際に行動した結果です。

60歳前後は、いったん今までの仕事に区切りをつける時期でもあります。
心が揺れることがあるときに、ふっと思い出していただけたらうれしいです。